口腔機能低下症
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- STEP 1初診診査・カウンセリング
- 普段の食事での困りごと、むせの有無、話しにくさなど、日常生活で感じている違和感を詳しく伺います。お口全体の健康状態(虫歯や歯周病の進行度)も同時にチェックします。
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- STEP 2口腔機能精密検査(健康保険適用)
- 前述した専用の測定機器(水分計、舌圧測定器、発音カウンターなど)を用い、7つの項目を15分〜20分ほどかけて測定します。痛みは一切伴わない検査です。
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- STEP 3診断結果のご説明と計画策定
- 測定された数値をグラフやレーダーチャートなどの分かりやすい書面にして患者様にお渡しします。どの機能がどの程度低下しているかを視覚的にご確認いただき、優先して取り組むべきリハビリ計画を一緒に組み立てます。
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- STEP 4個別リハビリテーション・トレーニングの実施
- 通院の際(通常は月に1〜2回程度)、歯科衛生士が個室診療室にてマンツーマンでリハビリ処置やマッサージを行い、ご自宅で毎日行える簡単な自主トレーニング(宿題)の方法をお伝えします。
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- STEP 5一定期間後の「再評価検査」
- リハビリを開始してから数ヶ月後(通常は3ヶ月後)に、再度同じ7項目の精密検査を行います。トレーニングの効果がどれだけ数値として現れているかを測定し、改善が見られた場合は維持のためのプログラムへ、まだ不足している場合は計画を微修正して継続します。
お口の衰えを早期に発見し、健康な食生活と全身の活力を維持するための専門管理
「最近、食事の時に硬いものが噛みにくくなり、柔らかいものばかり選んでしまう」
「お茶や汁物を飲むときに、頻繁にむせる(せき込む)ようになった」
「口の中が乾きやすく、滑舌が悪くなって人と会話をするのが億劫に感じる」
年齢を重ねるごとに、身体の筋力や体力が少しずつ衰えていくように、お口の周りの筋肉や神経の働きも徐々に低下していきます。「硬いものが噛めない」「よくむせる」「口が乾く」といった些細な変化を、「年齢のせいだから仕方がない」と見過ごしてはいないでしょうか。
このような、お口の機能が複合的に衰えた状態は「口腔機能低下症(こうくうきのうていかしょう)」という正式な病名として定義されています。お口の衰え(オーラルフレイル)は、全身の健康が損なわれていくドミノ倒しの最初の1ピースにあたります。お口の機能が低下すると、十分な栄養を摂取できなくなり、全身の筋力低下(サルコペニア)や要介護状態へと直結するリスクが高まります。
亀有駅から徒歩7分の西川クリニック歯科室では、患者様が何歳になってもご自身の口から美味しく食事を摂り、元気に会話を楽しめる生活を維持できるよう、健康保険が適用される「口腔機能低下症の精密検査」と、お一人おひとりの衰えの度合いに合わせた「口腔機能リハビリテーション(訓練・管理)」を行っています。
口腔機能低下症とは:お口の衰えが招く全身への悪循環(オーラルフレイル)
口腔機能低下症とは、加齢や全身の病気、あるいは歯を失ったことなどにより、「噛む」「飲み込む」「話す」「唾液を出す」といったお口の諸機能が複合的に低下している状態を指します。
近年、医療の現場では「オーラルフレイル(お口の虚弱)」という概念が重要視されています。お口のわずかな機能低下を放置すると、以下のようなネガティブな連鎖(悪循環)が起き、全身の老化が加速します。
お口は全身へ栄養を送り届ける最初の入り口です。この入り口の機能が落ちることは、単にお口の中だけの問題に留まらず、全身の健康寿命を縮める要因となります。だからこそ、低下し始めた初期の段階で適切な診査と介入を行い、元の健康な状態へと引き戻すことが極めて重要です。
放置は危険:見逃してはならない7つのサインと健康保険で行う精密検査
口腔機能低下症の診断は、感覚的なものではなく、厚生労働省が定めた「7つの評価項目」に基づき、専用の検査機器を用いて客観的な数値として算出します。
65歳以上の患者様で、以下の7項目のうち「3項目以上」に該当した場合、健康保険の適用範囲内で口腔機能低下症と正式に診断され、専門的な管理・治療を受けることができます。
当院で実施する「お口の機能の精密検査」の7項目
① 口腔衛生状態の低下
お口の中が粘つく、口臭が気になる、ハブラシが行き届かない
歯科医院での測定方法
歯科医師による目視検査(視診)により、舌の表面に付着した汚れ(舌苔:ぜったい)の面積や割合を点数化します。
② 口腔乾燥(ドライマウス)
口の中が乾いてパサつく、水分がないとクッキーやパンが食べられない
歯科医院での測定方法
専用の水分計(モイスチャーチェッカー)のセンサーを舌の表面に数秒間押し当て、粘膜の水分量を正確にデジタル測定します。
③ 咬合力低下(噛む力の衰え)
以前より硬いものが噛みにくくなった、左右どちらかでしか噛まない
歯科医院での測定方法
圧力で色が変化する専用の検査シート(オクルーザー)をしっかり噛んでいただき、それを専用のスキャナーで読み取ることで、全体の噛む力を圧力(ニュートン)として数値化・視覚化します。
④ 舌口唇運動機能低下
滑舌が悪くなった、言葉がもつれる、話すときに口が回らない
歯科医院での測定方法
「パ」「タ」「カ」の音をそれぞれ5秒間できるだけ早く発音していただき、専用の音響機器(オーラルディアドコキネシス測定器)で1秒間に何回発音できたかを精密にカウントします。
⑤ 低舌圧(舌の力の衰え)
食べ物を口の中でまとめにくい、奥へ送り込みにくい
歯科医院での測定方法
風船状のセンサーが付いた専用のプローブ(舌圧測定器)を口に入れ、舌と上あごで押し潰していただくことで、舌の最大筋力をキロパスカル(kPa)という数値で測定します。
⑥ 咀嚼機能低下(咀嚼効率の低下)
食べ物を細かく噛み砕く前に飲み込んでしまう
歯科医院での測定方法
グミゼリーを一定回数(30回)噛んで吐き出していただき、グミから溶け出した糖の量を測定器で調べる、またはグミの細片の広がり度合いを基準表と照合して評価します。
⑦ 嚥下機能低下(飲み込みの衰え)
食事中やお茶を飲むときにむせる、薬が喉に引っかかる
歯科医院での測定方法
質問紙(聖隷式嚥下質問紙など)によるスクリーニングや、30秒間に何回唾液を正常に飲み込めるかをカウントする「反復唾液嚥下テスト(RSST)」により、安全に飲み込めているかを評価します。
具体的な治療(口腔機能リハビリテーション)と患者様への明確なメリット
精密検査の結果、口腔機能低下症と診断された場合、当院では歯科医師の指導のもと、主に歯科衛生士が中心となり、お一人おひとりの低下部位に応じた個別的なリハビリテーションプログラムを提供します。
専門的口腔清掃と口腔乾燥ケア(衛生・乾燥へのアプローチ)
歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニングで、お口の中の細菌数を減らし、清潔な環境を作ります。
同時に、唾液の分泌を促すために、耳下腺(じかせん)・顎下腺(がっかせん)・舌下腺(ぜっかぜん)の3大唾液腺を体表からやさしく刺激する「唾液腺マッサージ」の手技をお伝えし、お口の潤いを保つ口腔保湿ジェルの適切な活用法を指導します。
患者様へのメリット
お口の粘つきや口臭が緩和され、水分が十分に維持されることで、食事が喉を通りやすくなります。
また、お口の中の細菌が減少するため、高齢者に多い「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」の発生リスクを低減させることができます。
適切な義歯(入れ歯)の調整・作製と咀嚼指導(噛む力へのアプローチ)
噛む力(咬合力)が低下している原因が「合っていない入れ歯」や「抜けたまま放置されている歯」にある場合は、最優先で入れ歯の裏打ち調整や、新しい入れ歯の作製を行います。しっかりと左右均等に力がかかる噛み合わせを再構築します。
患者様へのメリット
しっかりと力を入れて肉や繊維質の野菜を噛み砕くことができるようになります。食事のレパートリーが広がり、タンパク質やビタミンといった必須栄養素をバランスよく摂取できるようになるため、低栄養状態が改善され、全身の体力・歩行機能の維持につながります。
舌口唇トレーニングとパタカラ発音訓練(話す・動かす力へのアプローチ)
舌の筋力を高めるための「舌圧向上トレーニング(専用の器具を用いた押し返し訓練)」や、お口の周りの筋肉を動かす「健口体操(けんこうたいそう)」、滑舌をスムーズにするための「パ・タ・カ」発音訓練を行います。
患者様へのメリット
舌やお口の周りの筋肉がしっかりと動くようになることで、言葉が明瞭になり、家族や友人との会話がスムーズになります。「話すのが恥ずかしい」という心理的負担が減り、積極的な社会参加やコミュニケーションの機会を取り戻すことができます。
嚥下訓練(飲み込む力へのアプローチ)
食べ物を安全に胃へと送り込むため、喉の周りの筋肉(舌骨下筋群など)を鍛えるトレーニング(シャキア法や、おでこ抵抗運動)を行います。また、食事をとる際の安全な姿勢や、むせにくい一口の量について具体的にレクチャーします。
患者様へのメリット
食事中の不快な「むせ」や「せき込み」が減少し、毎日の食事が安全で楽しい時間になります。食べ物が誤って気管に入るリスクを抑えるため、安心して日々の生活を送ることができます。
受診から検査、リハビリテーション、再評価までの標準的なプロセス
当院でお口の機能管理を進める際の、標準的な流れは以下の通りです。定期的な来院を通じて、無理なくステップを踏んで進めてまいります。
まとめ:お口の元気を維持して、全身の健康寿命を延ばしましょう
「年を取ったから、硬いものが食べられなくなっても仕方がない」「むせるのは歳のせい」と諦めてしまう前に、一度当院の口腔機能精密検査を受けてみてください。数値として客観的にお口の弱点を見つけることで、的な対策を講じることが可能になります。
お口の衰え(オーラルフレイル)は、適切なトレーニングや環境調整(入れ歯の修理など)を行うことで、再びしっかりと噛める、話せる状態へアプローチできるものです。
ご自身の口で美味しい食事をしっかり噛んで食べられることは、低栄養を防ぎ、全身の活力を生み出す最大の源です。
西川クリニック歯科室では、個室の清潔な診療環境のもと、歯科医師と歯科衛生士が親身になって患者様のお口の機能回復をサポートいたします。
亀有駅徒歩7分の当院へ、ご自身のため、あるいはご家族の健康のために、どうぞお気軽にご相談ください。

